寧夏賀蘭山東麓産地(宁夏贺兰山东麓产地)研究

中国ワインの50%を産出する一大産地

宁夏回族自治区(寧夏イスラム族自治区)の中心都市である銀川市の西側に賀蘭山の250kmの山脈が南北に連なっています。その東山麓に位置する中国の一大産地が寧夏賀蘭山東麓産地です。中国ワイン全体の50%をこの産地で生産しています。

200を超えるワイナリー数

現在ワイナリーとして登録されている数は260件、醸造設備があってレセプション設備が完備されていると当局によって確認されたワイナリーは130件です。訪問した多くのワイナリーのコメントでは200件以上あるという情報がほとんどでした。

ワイン用ブドウ栽培に適した気候

葡萄畑が位置する標高は1100メートル,平均降水量は150mm~240mm、日照時間は1700~2000hの大陸性乾燥気候の地域です。昼夜の気温差も12度〜15度で葡萄栽培には理想的。乾燥しているため灌漑は必須で黄河から引いてきた水を使ったドリップ灌漑を行なっています。

水捌けのよい砂礫質土壌

土壌は賀蘭山から堆積した砂礫質で非常に水捌けがよいです。石灰質を含んでいるというワイナリーも多かったです。

源石ワイナリーで土壌サンプルの展示がありました。
源石ワイナリーで展示されていた土壌サンプル

James Sucking China Top 100 Wineでも高評価

この生産地のワインの評価は高く、James Sucklingが毎年行なっている中国トップ100ワインの2025年版のデータでは47%が賀蘭山東麓産地のワインでした。

この地域のワインは総じて酸と果実味が非常に高く、赤ワインにおいてはタンニンが非常に滑らかで溶け込んでいると言われています。

ボルドー系赤ワインが中心の生産

品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、マルスラン、メルロー、カベルネフラン、マルベック、シラーなどの黒ブドウが多く、白ではシャルドネ、イタリアンリースリング、プチマンサンという品種をワイナリーから聞きました。中にはドイツ品種のDunkelfelder(中国名:紫大夫)という品種もありました。

自治区が総力をあげてワイン産業を発展

ここは地域をあげてワイン産業を発展させようという強い意志があります。銀川市が地域の中心都市になりますが、その列車駅で赤ワインの大きなオブジェクトがありました。

Edited by 新井達也
JSA公認ワインエキスパート
Vin Euphony代表

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