中国ワイン試飲|嘉地酒园Jade Vineyard Marselan 2020 |寧夏・賀蘭山東麓

Jade Vineyard(嘉地酒园)は寧夏の賀蘭山東麓に位置し、2019年のIWSC(世界6000ワイナリーがエントリー)で第1位を獲得した年間生産量7.5万本の中国ブティックワイナリーです。中国の広州にあるワインショップで購入した嘉地酒园のマルスラン2020を試飲しました。

Jade Vineyard マルスラン
嘉地ワイナリー マルスラン

品種

マルスラン100%のワインです。マルスランはフランスで開発されたカベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配品種です。

外観・香り・味わい

外観はやや濃いダークチェリーレッドでエッジは少しオレンジがかっています。粘性は高いです。

Jade Vineyard Marselan グラスの色
嘉地ワイナリーマルスラン ダークチェリーレッド色

香りは熟したカシス、プラム、ブラックチェリーの存在感が高く、すみれの花、メントールの爽やかさに加えて、紅茶、シナモンのスパイスも感じます。

口に含むとアタックが強く、14.5%のアルコールの高さを感じます。酸味は生き生きとしています。タンニンは緻密で溶け込んでいます。果実味はまろやかです。

この果実味のまろやかさと酸、タンニンのバランスから、どことなくイタリア・ピエモンテのドルチェットを彷彿とさせる印象もありました。

2020年ヴィンテージですが、現時点でもまだ若く、やや尖った印象があります。タンニンや酸がしっかりしていることを考えると、さらに熟成させた場合にどのような変化を見せるのか興味深いワインです。

Jade Vineyard マルスラン面ラベル
嘉地ワイナリー マルスラン 表ラベル

また、熟した黒系果実、しっかりした酸、緻密なタンニンを持つ力強いスタイルから、中華料理の羊肉串のようなスパイシーで風味の強い料理との相性が良いと感じました。

Jade Vineyard マルスラン 背面ラベル
嘉地ワイナリー マルスラン 裏ラベル

日本市場について

マルスラン100%という品種構成は、日本ではまだ馴染みが薄い一方、中国ワインを特徴づける品種の一つとして興味深い存在です。

このワインは、熟した黒系果実の豊かな果実味に加え、しっかりした酸と緻密なタンニンを備えた、比較的力強いスタイルです。まだ若さと硬さが残っているため、今後の熟成によってどのように変化するのかにも興味を感じます。

日本では、一般的なワインとして幅広く紹介するというよりも、中国ワインやマルスランに関心を持つワイン愛好家に、その個性を知ってもらうためのワインとして面白い存在だと感じました。

お問い合わせがございましたら以下までお願いいたします。

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Edited by 新井達也
JSA公認ワインエキスパート
Vin Euphony代表