中国ワイン試飲|蒲昌ワイナリー ルカツィテリ 2022 |新疆・吐鲁番

Puchang Vineyard/蒲昌酒庄は新疆ウイグル自治区のゴビ砂漠に近いTurpan(トゥルファン/吐鲁番)Valleyに位置する中国ワイナリーです。このワイナリーは2008年に設立され、自然環境を尊重したブドウ栽培に取り組むワイナリーです。

北京のワインショップで「中国独自品種のワインでおすすめはありますか?」と店員に尋ねたところ、紹介されたのがこのワインでした。後から確認するとルカツィテリでしたが、興味深かったのでそのまま購入し、日本に持ち帰って試飲しました。

なお、このワインは2024年のJames Sucklingによる中国ワインTop 100で21位に選ばれています。

品種

ルカツィテリ100%で中国語では白羽と言います。ルカツィテリはジョージアやモルドバで広く栽培されている白ブドウ品種で、特にジョージアではクヴェヴリを用いたオレンジワインで知られています。一方、この蒲昌ワイナリーのルカツィテリは、果皮とともに醸すオレンジワインではなく、一般的な白ワインと同じスティルワインとして仕上げられています。

蒲昌ワイナリー ルカツテリ

外観・香り・味わい

外観は淡いレモンイエロー、粘性は軽めです。私がテイスティングしたジョージアのスティルのルカツィテリは、レモンなどの柑橘、青リンゴを感じました。新疆蒲昌はよりぶどうが熟した感じがあり、洋梨、カリン、カモミール、ハチミツを感じます。スパイス、バターのニュアンスとミネラル感もあります。

同じルカツィテリでも、産地によってこれほど違う表情を見せることが興味深いところです。

蒲昌ワイナリー ルカツテリ レモンイエロー

アタックは柔らかい一方、しっかりとした厚みを感じます。酸は穏やかですが、ふくよかな果実味をきれいに支えています。テクスチャーは非常に滑らかで、果実味と酸のバランスも良く、余韻は長く続きます。

蒲昌ワイナリー ルカツテリ 裏ラベル

日本市場について

柔らかなアタックと穏やかな酸、ハチミツを思わせるふくよかな果実味、そして滑らかなテクスチャーが特徴で、全体として非常に親しみやすいスタイルです。

ルカツィテリという品種に初めて触れる方にも飲みやすく、またジョージアなどのルカツィテリを知っている方にとっては、新疆・吐鲁番という異なる産地が同じ品種に与える個性を楽しめる一本だと思います。

中国ワインに初めて興味を持つ方だけでなく、世界の固有品種や産地の違いに関心を持つワイン愛好家にも紹介しやすいワインだと感じました。

詳しいお問い合わせは以下のフォームからお願いいたします。
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Edited by 新井達也
JSA公認ワインエキスパート
Vin Euphony代表