北京房山区 紫雾酒庄(Purple Mist Winery 紫霧ワイナリー)訪問

訪問日:2026年4月

ワイナリーの概要
2011年に設立された紫霧ワイナリーは年間生産量約5~6万本の小規模ワイナリーです。北京南西部の房山地区に位置し、背後に霧嵐山(標高400m)があり湧水に恵まれています。総面積はホテル棟やワイナリー外の畑を含めて500ムー(約33ヘクタール)とかなり広いです。

ワイナリー背後の霧嵐山

2026年のBettane+Desseauve  China Wine Awards受賞
フランスの著名なワイン評論家、ミシェル・ベタンヌとティエリー・ドゥソーヴによるワイン評価の機関ですが中国ワインについても評価されています。2026年の評価では若手ワイナリーとして期待されるサプライズ賞を獲得しました。

ブドウの栽培について
全て手作業による葡萄の収穫と農作業を行なっています。冬は越冬のために埋土を行います。農薬はほぼ使用しません。中国農業大学の教授が栽培を指導されたそうです。灌漑用水は井戸水と天然の湧水を使用します。

敷地内のメルロー畑

樽熟成
使用している樽は全てフランス産で、毎年新樽の一部を更新します。白ワインは樽の香りが強くならないよう古樽を使用しています。

見学用スペースから見た木樽熟成エリア
発酵用ステンレスタンク

ブドウ品種
現状の品種は以下のとおりでまだ試行を続けているようです。カベルネソーヴィニヨンはうまく完熟できなかったとのことでした。

  • シャルドネ(房山地区産ブドウと河北懐来県産ブドウの2種類製造、“風”と“土”)
  • プチマンサン(CHとプチマンサンがワイナリーの推し)
  • メルロー
  • マルスラン
  • ピノ・ノワール(試験段階)

スパークリングワインもシャルドネ、ピノ・ノワールのブレンドとメルロー単体で生産していますが市場の流通は現状少ないとのことです。

今後の展開
北京房山区のワイナリーの中で15年間の葡萄栽培期間は最長になります。北京政府の支援もあるようです。ホテルも本格的に開業してワインツーリズムの成功を目指しながら東南アジア市場への進出も検討されています。

ワイナリー敷地内のホテル棟

テイスティングワイン
以下のワインをテイスティングさせていただきました。

  • 未発売のシャルドネとピノノワールのスパークリング
  • 北京房山区で収穫したシャルドネ(風)
  • 河北懐来県収穫のシャルドネ(土)
  • メルローのスパークリング(悦)
  • プチマンサン
  • メルロー

Edited by 新井達也
JSA公認ワインエキスパート
Vin Euphony 代表

お問い合わせは以下のフォームで送信いただけると幸いです。
https://vineuphony.com/inquiry/

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