怀来 怀谷酒庄(懐来 懐谷ワイナリーHuaigu Winary)訪問

訪問日:2026年4月

懐谷ワイナリーは歴史あるワイン銘醸地である河北省怀来县(懐来県)のワイナリーです。アルゼンチンのオーナーから2013年に中国人醸造責任者の曹氏が経営含め事業を引き継ぎました。

懐谷ワイナリーは小規模のワイナリーに属するとのことですが、年間5万本前後を生産しています。

社長兼醸造責任者の曹氏は懐来など中国の産地で働き、アルゼンチン、チリ、フランスを訪れて醸造を学んだ非常にすぐれた醸造家です。ブドウ品種にはそれぞれ長所と短所があり、長所をできるだけ伸ばす作り方をされています。毎年毎年ひとつひとつの品種に真摯に深く向かい合い研究心をもって作られており、小規模だからこそできるというお話しでした。

社長兼醸造責任者の曹蔼(Cao Ai)氏

製造の特徴として屋外風乾醸造法を導入しています。陰干しのイタリアのアマローネと同じ方式と言ってよいと思いますが、風味や凝縮感を増しています。オリジナリティーを追求されています。

発酵、貯蔵用大型タンク

懐来産地の優位性と課題

懐来産地は自然な酸度と糖度のバランスが優れており、懐谷ワイナリーは補糖や補酸は一切していないとのことです。これは昼夜の温度差が15度と大きく、風が強いなどの気候条件がプラスに働いています。病気も少なく農薬などの使用は最小限に留めています。

一方、北京から北に100kmの距離にある寒冷地での葡萄栽培になるため、冬季は葡萄の木の埋土が必要になるので人手とコストがかかります。

日本とのつながり

1980年代は全般的に日中交流の黄金期と言われていますが、ワインにおいても日中交流が盛んで日本から多くの専門家が懐来産地に訪れたそうです。

そこで日本のワイン専門家は懐来の竜眼を高く評価しました。特に糖度と酸度の高さを称賛したそうです。竜眼は日本では「善光寺」と呼ばれて長野などでワインが作られていますが、唐朝時代に中国から日本に導入されたという一説があるそうです。

こちらのワイナリーには樹齢400年の竜眼があるとのことで次回の訪問時にぜひ拝見したいと思います。

主要な製品ライン

主力製品はマルスランです。ブリュッセルのワインコンテストなどで複数回国際大賞を受賞しています。白ワインでは上述の竜眼の評価が高く酸度と糖度の高さが素晴らしいと思います。竜眼は契約農家から仕入れているとのことでした。またブドウ以外のワインも数多く研究、製造されています。実海棠(ミカイドウ)という小さいりんごのようなフルーツがあるのですが、それを使って作られたアイスワインはかなりクオリティーが高いと感じました。

テイスティングワイン

  • 竜眼2025 アルコール12%
  • マルスラン2017 アルコール14.5%
  • 実海棠(ミカイドウ)のアイスワイン アルコール12%

Edited by 新井達也
JSA公認ワインエキスパート
Vin Euphony代表

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